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環境機能応用研究部門

顕微鏡レーザーラマン分光装置

 レーザーラマン分光光度計では可視光領域(本装置は632nm)のレーザー光を試料(固体・液体・気体)に照射し、その時の散乱光を測定する。散乱光には分子振動に基づく成分が含まれているため、試料中の分子の結合状態についての情報を得ることが出来る。
 レーザーラマンではレーザーを光源とする可視光〜紫外光領域の光の散乱を測定します。光が散乱されるとき、ラマンシフトと呼ばれる散乱光の波長のシフトが起こります。ラマンシフトの量、強度から分子振動や分子の結合状態の情報が得られます。ラマンシフト量は赤外線(IR)スペクトルと同様に数cm-1〜数1000cm-1の範囲ですが、両者の機構は全く異なり、それぞれの散乱、吸収は相補的な関係にあります。